妊娠の豆知識

環境ホルモンって

環境ホルモンは男性ホルモンや女性ホルモンと同様に作用し、ホルモンの分泌を乱して生殖機能や免疫機能に障害をもたらします。

昨今、食品添加物や農薬など環境ホルモン問題が叫ばれるようになってきました。それらの有害物質は体内に入り蓄積したとしても痛みが生じるわけでもなく、体調が急激に変わるものでもなく、自覚症状なしに蓄積されていくのです。体調の変化に気がついた時には既に手遅れの状態になっているのが環境ホルモンなのです。

最近男性の精子に奇形が多くみられるようになってきました。健康な妊婦の体内からも多量のダイオキシンが抽出されたという調査報告もあります。これらの毒性のある化学物質が母体を通じて胎児に移行すると、胎児は性差を決ていしたり、重要な臓器がつくられる時期に環境ホルモンの影響を強く受けてしまいます。

環境ホルモンは動植物の奇形や突然変異などに深くかかわりがあるのです。

クラミジア感染症って

クラミジアとはSEXによって感染する感染症の一つです。感染によって、子宮頸管炎が発症してもほとんど無症状で経過するため、本人はいつ感染したのかまったく気が付かないで放置することになってしまいます。

クラミジアはこの10年間で感染者が急増しています。女性の不妊症の原因ともなる、卵管性不妊症の約4割から5割の方がこのクラミジア・トラコマチスの感染によるものなのです。

感染後、約1週間で卵管采から腹腔内へと感染が進みます。治療しないで放置すると、二次的病変により、卵管性不妊症の原因となります。子宝に恵まれない原因、このようなこと考えられないですか。

SEX中の休憩は有効?

SEXにおいて男性が射精で絶頂感をえて終わるのに対して、徐精は1回のSEXの中で何回もオーガズムを得られます。このため、男性は何度も射精を我慢して女性のエクスタシーをリードするSEXが必要とされます。女性のオーガズムは排卵を誘発させます。排卵から妊娠を促すためには、女性の興奮を高めるSEXが必要なのです。

さて、女性のオーガズムを何度か得るために、性的コントロールも重要です。二人でシャワーを浴びたり、少しのお酒を飲むのもその後のSEXを盛り上げるのに有効的です。多くの男性にとって、このインターバルのあるSEXを重ねることで、屋型は射精感をコントロールしながら、長時間の性交を繰り返すことができるようになります。いつも同じパターンのSEXに新しい試みを入れて、新鮮な気持ちで愛を確かめあうことも、結果的には妊娠につながるプロセスの一つだと考えられます。

妊娠しやすい体位は?

重要なのは精子が子宮内に入っていきやすい体位です。子宮は通常、子宮体部が前方に傾き、子宮頚部が膣の後壁に接するような位置にあります。このため、最も妊娠しやすい体位は

「正常位」

となります。とくにお尻のあたりをクッションなどで位置を高くすると、子宮口が精子の中に一層浸りやすくなるため、妊娠しやすくなります。子宮が子宮頸管に対して後方に傾いている子宮後屈の場合は、仰向けに寝ると子宮口が上向きになるため、正常位では精子に触れにくくなります。体をうつぶせにする体位が妊娠しやすくなります。

いずれも男性が射精後、そのままの姿勢で30分ぐらいは休んでください。SEX直後のシャワーや入浴も避けましょう。

男女の産み分け方法

男女の産み分け方法には、合理的な根拠のない民間の療法から、科学的な根拠にもとづいたものまで、多岐にわたってあります。

産み分けを成功させるには、排卵日をはっきりと知ることが大切です。男の子が欲しいのなら排卵日に、女の子が欲しいのなら排卵日の2日前に、性交することで産み分けの成功率が上がります。

精子にはX精子とY精子の2種類があり、女の子をつくるのはX精子で、男の子はY精子です。それぞれの性質として、X精子は酸性に強くて、Y精子はアルカリ性に強いです。女性の膣は通常は酸性なのですが、排卵日にはアルカリ性が強くなります。だから、男の子を産みたいという場合は、排卵日に性交するのがよいと言われています。

排卵日の2日前には、酸性度が強くなるので、女の子が欲しい場合には最も良い時期となります。排卵日をはっきりと知るには、基礎体温をずっと測定することで推測できます。基礎体温とは、朝起きてすぐの活動を始めていない状態の体温のことです。成熟した健康の女性なら、体温は少しずつ上がったり下がったりしています。これを基礎体温計に、2ヶ月~3ヶ月間記入していくことにより、排卵日を推測できるのです。

基礎体温を測るのは、1目盛りが0.05度の婦人体温計を使ってください。

 

女性の既往症と不妊の関係

女性の既往症と不妊には深く関係があります。とくにお腹を開く虫垂炎、帝王切開、子宮外妊娠、腹膜炎などの既往症がある場合は必ずその後の経過を検査しておきましょう。

開腹手術の後遺症として卵管癒着が起きたり、卵管が詰まることがあります。また、肺結核の場合は特効薬の投与で肺は治っても、子宮や卵管に飛び火していることがあります。飛び火した場所の結核も治りますが、卵管結核が完治するということは、卵管が癒着して詰まることもあるということを示します。これが不妊症の原因になりかねないのです。

おりものの状態と妊娠の関係

女性の生殖能力とおりものには相関関係があります。特に重要なのは、排卵期のおりものの状態と持続日数です。

排卵日が近づくと、おりものは卵の白身のように透明で粘りの強いものにかわってきます。膣を潤わせて、精子を受け入れやすくするという目的があるとともに、卵胞の発育やホルモンの状態を知る目安にもなります。実際に排卵期のおりものの量があまりにも少なかったり、持続日数が短かったりするのは、卵胞の発育に問題性があり、このような場合には不妊状態になりやすいとわかっています。

排卵期のおりものの持続日数は人によってあるいは季節や体調によっても異なりますが、おおよそ月経の持続日数と同じくらいであれば、卵胞の発育や排卵には大きな問題はないといわれています。妊娠のためのSEXを考えるのであれば、おりものが多いタイミングを狙うのはいいかもしれません、ただ、人によっては排卵期のおりものが多いとは感じても、膣の中は十分に潤っているというケースもあります。

なお、排卵期以外のおりものは白色から黄色っぽいものが少し出るのが普通ですが、1日に何度も下着やナプキンを変えなくてはいけないような状態は体の余分な水分が多くなっていることが考えられます。水分が多いおりものが大量に続く時には、体が冷えて、妊娠しにくい状態になっていることもあります。いずれの場合も不妊に不利に働く可能性がありますので、一度産婦人科で見ていただいた方がいいでしょう。さらに、色やにおいが急に変わった。黄色いおりものが大量に出る。匂いがきつい、というような場合は性感染症などの病気の疑いがあります。きちんと産婦人科で診察を受けてください。

携帯電話が子宝に恵まれない原因?

ドイツで開催された学会で携帯電話を常に身に付けている男性と、そうでない男性の間では精子の数に違いがあることが判明したのです。なんと、常に身に付けている男性の場合、そうでない男性の1/3しか精子がないことが報告されたのです。BBCニュースはこちらから。

電磁波が引き起こす健康リスクは数知れず、これまでも小児白血病、流産などおもに子供や女性への影響が多く指摘されていますが、ついに男性にまでそのリスクが報告されたのです。携帯電話の常用者の精子は少ないだけではなく、精子の運動スピードが遅いなどの動きかたの異常も発表されました。

また、携帯電話は通話時のみならず、電源を入れた状態で携帯電話を持ち歩くだけでも影響があるか調査をされています。メールの送受信などで携帯電話は中継基地と更新をするので、微量ながら電波が出ています。微量な電波ながらも、継続的に電磁波を受けることによって影響が出ているかもしれないと報告をされているのです。

携帯電話は身につけるのではなく、カバン等に入れて持ち歩く方がいいかもしれませんね。

男性の精子を増やす方法

精子を増やすための方法として以下のものが実証されています。

  • 栄養剤
    ビタミンA、B、E、必須アミノ酸、タンパク質、肝臓製剤などの栄養剤にも効果があります。
  • ビタミンB12
    細胞活性剤、末梢循環増強剤、漢方薬、酸素活性剤などは、睾丸の細胞の働きを促し、血流を増やして機能を高めます。
  • 甲状腺ホルモン剤
    甲状腺機能が低下しているために精子が減り、精子減少症をおこすことがあります。甲状腺ホルモンの投与によって、精子をつくる機能が改善されます。
  • 男性ホルモン治療
    短期間に男性ホルモンを集中投与し、運動率のよい元気な精子を生産させます。四用語、一時的に精子が減少しますが、投与を停止すると以前より格段に精子の数が上昇します。性欲や勃起力を高めるため、さらに妊娠率があがります。
  • ゴナドトロビン療法
    性腺刺激ホルモンには精子をつくる睾丸の細精管を刺激し、間細胞を活性化させることで精子生産機能の働きを促し、男性ホルモンの分泌を促す働きがあります。
  • 排卵誘発剤
    女性の排卵障害に使われる排卵誘発剤のクロミッドやHMGなどを男性に投与します。間脳、下垂体、睾丸系のホルモンバランスを整え、精子の生産能力を高めます。

ちなみにビタミンB12は以下のようなものからとれます。

<ビタミンB12の含有量と食品の目安>
食品名 ビタミンB12の

含有量

一食の食品の目安
牛レバー 52.8μg 50gでは26.4μg
鶏レバー 44.4μg 50gでは22.2μg
さんま 17.7μg 中1尾 120gでは21.2μg
あさり 52.4μg 6個 50gでは26.2μg
かき 28.1μg 小3個 100gでは28.1μg
しじみ 62.4μg 中10個 30gでは18.7μg
はまぐり 28.4μg 中2個 60gでは17.0μg
赤貝 59.2μg 1/5個 20gでは11.8μg
さば 10.6μg 1切れ 80gでは8.5μg
いくら 47.3μg 大さじ1杯 18gでは8.5μg
その他、にしん、ほっき貝、豚レバー、ベニザケ、ほたるいか、たらこなども、ビタミンB12を多く含む食品・食材です。

*文部科学省 五訂日本食品標準成分表より
*1μg(マイクログラム)とは、百万分の一グラムのことで、1000000μg=1gになります。

東洋医学(鍼灸)の不妊治療は有効?

鍼灸の東洋医学の手法では、本来私たちの体に備わっている治癒力を高めて、ホメオスタシスという恒常性維持機能を最大限に発揮させるところに重きをおいています。特に鍼灸治療では全身の血流を改善し、自律神経系に働きかけてモルモンバランスを調整する効果があるため、疾病治療はもちろん、まだ病気にはいたっていないが、放置していたら病気の原因となりうる病状を事前に改善して、病気を未然に防ぐことも得意としています

昔から女性(婦人)の疾患を総称して「血の道症」といい、これは漢方的にお血としょうされています。婦人科の症状に対して多く処置されてきたのは、主に冷え症の改善を目的としたものです。不妊治療についても同様で、その最たる効果というのが、子宮の血流が増加し、体を温め、妊娠しやすい体内環境をつくることです。

不妊の鍼灸治療は本来体が持っているメカニズムを最大限活用することにあると考えられます。

禁欲と精子の数は関連あり?

皆さんに、禁欲をすればたくさんの精子ができるという思いこみありませんか。完全な勘違いです。精子の生存期間は3日。受精可能な元気な精子は2日以内と言われています。男性の睾丸内に精子を蓄えるにも限界があります。一回射精すると元に戻るまで、正常な人でも2日から3日かかると言われています。つまり、下手な鉄砲を数多く打っても当たらないのです。

子宝に恵まれない夫婦に、頑張っているのに子宝に恵まれないという思いをされている方がいるかと思います。1週間以上の禁欲は意味があまりないのです。また、頑張りすぎても、精子の量が少なく、意味をなさないことがあるのです。



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