人気のサウナ!妊活中はサウナを控えるべき?
- 妊活
日々の疲れを癒やし、心身ともにリフレッシュできるサウナ。近年のサムナブームによって新しい施設も増え、気軽に利用できるようになりましたよね。しかし、妊活中は男女ともにサウナの利用には注意をする必要があります。その理由を、女性向け・男性向け両方の視点から見ていきましょう。
妊活中の男性はサウナ禁止なの?
精巣は熱に弱く、温度が高くなると精子の形成に支障をきたしてしまい、男性不妊の一因になる恐れがあります。1)
精巣の温度は、体温より4~5度低く保たれており、精巣の温度が上がると精子を造る機能に影響が起こるため、良質な精子をつくる為には、精巣への圧迫や、長時間の高温環境を避ける必要があるのです。
そのため、既に、精液所見不良の診断を受けている方は、サウナの利用を控えることをおすすめします。正常な所見の方でも、長時間のサウナの利用は避け、高温環境は短時間にとどめるようにしてください。
厚生労働省の資料2)にも
「不妊治療と仕事との両立について、治療のための時間確保のほか、治療の前に、健康上、治療上で特に配慮しなければならないことの一つに発熱があります。特に男性の精子は熱に弱く、サウナや熱い風呂への入浴の他、調理場や工場など高温になる場所での労働は治療前にはあまり好ましくないといわれています。」
と、高温となる場所で長く過ごすことは推奨されていないようです。
妊活中の女性はサウナに入ってもいい?
妊活中でもサウナに入ることはできますが、女性は、自身の体温・体調管理に気をつける必要があります。
女性の場合、高温期に体温が高すぎると、子宮の中にも熱がこもってしまい着床しづらくなる可能性があります。基礎体温の管理や不妊治療等で、着床期が明確な場合は、サウナの利用を控えることをおすすめします。
また、妊娠中の可能性がある方は、サウナの利用は控えてください。
急な温度の変化により、脱水症状やめまい、貧血などを引き起こす可能性があります。サウナの利用中に倒れてしまい、腹部を強打してしまう等の危険性も考えられるため、サウナの利用は控えましょう。
妊活は、ただ単に赤ちゃんを迎える準備をすること以上の意味を持ちます。「心も体も最高の状態に整える」このプロセスがとても重要です。
- 食生活
- 運動
- 睡眠
- リラクゼーション活動
は、妊活において重要な役割を果たします。
サウナには血行促進による冷え性・代謝改善が見込めます。リラックス効果によるストレス緩和効果も期待ができますので、男女ともに、自身の体温・体調管理に気をつけつつ、サウナを上手に活用してください。
最後に
妊活は、時には試練となることもあります。自身が努力を続けている横で、パートナーだけが自由な時間を過ごしている、控えて欲しいといった事を実行してくれない。
そのような事が何度も続けば、信頼関係は保つことは難しくなりますよね。そんな時こそ「あれはダメ!これもダメ!」と決めつけず、なぜ自分がパートナーに控えて欲しい事があるのか、ふたりで話し合う時間を持ちましょう。必要があれば、医療専門家の力を借りる事も大切です。
温活・リラックス効果など、サウナには利点もたくさんあります。互いを支え合う気持ち忘れず、生活習慣を見直して、サウナと上手に付き合う方法を考えていきましょう。
1)https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306456521001212