妊婦は犬と散歩に行っても大丈夫?妊娠中の犬との暮らし方

  • 妊娠

人類のパートナーとして古くから人間と共に暮らしてきた犬。今回の記事では、犬と暮らす事で母親の精神健康に与える影響、また、妊娠中の犬との暮らし方、注意点について解説していきたいと思います。

“犬と暮らすメリット“その科学的見地

妊娠は、体だけでなく心にも多くの変化をもたらします。このデリケートな時期、愛犬との日々はどのように影響を与えるのでしょうか?

富山大学の調査によると、出産前後に犬を飼うことは、妊婦の精神安定に寄与するというが結果が発表されました。調査結果では、ペットのなかでも特に犬を飼育する事は、妊婦の孤独感を減らし、自尊心を高める作用があるという、ポジティブな効果をもたらすことが示されています。1)

犬は古くから人類のパートナーとして暮らしてきた歴史があります。犬と暮らしている人のなかには「飼い主と犬との間には、ほかの動物との間では得られない特別な絆がある」と感じる人も多いのではないでしょうか。

妊娠中の“つらい匂い”

個人差はありますが、妊娠中のつらさに「つわり」があります。妊娠した人に意見を聞くと、それまでは気にならなかった、草花の匂いや、排気ガスの匂い、本来なら美味しそうなはずの家の料理の匂いなど、散歩中の匂いに耐えられなくなってしまった、という意見も。

また、

ドッグフードの匂い、犬の糞尿のニオイがとても強烈に感じるようになってしまい、お世話がつらくなってしまった

などの意見もありました。可能であれば、家族に相談して、犬のお世話の役割分担をしてもらう事も必要です。

妊娠中の散歩は行っても大丈夫?

妊娠や産後の時期は、愛犬の散歩に行けない日も増えてくるかもしれません。そんな時はまず、家族内で役割分担の調整です。その次は、近所の親や親戚にお願いできないか確認をしてみましょう。万が一の事態に備え、散歩に一緒に同行してもらうだけでも安心する事ができます。

また、費用はかかってしまいますが、ペットシッターの利用も検討してみてください。プロにお願いする事で、気兼ねなくお任せできます。

お散歩仲間など、ご近所の方にお願いするのもひとつの手段ではありますが、万が一トラブルが発生した場合に、双方に後悔が残ってしまう可能性もあります。大切な愛犬のためにも、預け先には慎重な選択をすることが大切です。

小型犬や、引っ張り癖がない犬の場合などは、妊娠前と同じようにお散歩をし続ける事もあるようですが、思わぬ事態で転倒してしまったり、体調が急変したりする事を考えると、やはり、妊娠中は、単独でのお散歩は控える事をおすすめします。

出産に向けての役割分担とストレス対策

妊娠後期に差し掛かると、新たな役割分担を考える時期がやってきます。家族の大切な一員である犬に対しても、心のケアが必要です。出産で病院にいる間に、散歩や食事は誰が担当するのか?ペットホテルに預けるのか?ペットシッターを依頼するのか?細かい調整が必要になっていきます。

犬は本来、群れで生活する動物のため、誰もいない家で長時間一人ぼっちで過ごすのは、犬にとって寂しさや恐怖など精神的な負担も大きいです。個体差はありますが、一般的には犬は8~12時間程度の留守番が限界といわれています。

できれば、出産の前に、預ける予定先で、お試し泊や預かりの利用をして、滞在中の様子を確認しておきましょう。

不在時には、少しでも犬が安心できるよう、飼い主の匂いがついたものをそばに置いてあげる。逆に、赤ちゃんを受け入れる際は、まずは、赤ちゃんの匂いが付いたタオルなどを嗅がせ、赤ちゃんに対する警戒心を徐々に和らげていく、といった工夫をする事も大切です。

感謝の気持ちを忘れずに

出産前後の忙しさの中でも、大切な犬へ感謝の気持ちを持つ事を忘れないであげてください。落ち込んでいる時や、寝込んでいる時に、そっと慰めるように顔をペロペロしてくれる、そんな犬の優しさに、励まされた方も多いのではないでしょうか。

忙しい朝でも、犬の目を見て「今日もよろしくね」と声をかける。寝る前に「大好きだよ」と挨拶をしてから眠りにつく。一緒にお腹を撫でながら「家族が増えよ」と伝える。犬が大切な人に対して見せてくれる無償の愛と忠誠心は、とても深いものです。

産後は赤ちゃん中心の生活になってしまう事は仕方のない事ですが、犬が感じる赤ちゃんへの嫉妬・不安・戸惑いという感情を解消させるためにも、飼い主からの愛情を、妊娠中から丁寧に伝えてあげてください。

最後に

妊娠・出産は、飼い主にとっても犬にとっても、大きな変化です。しかし、愛犬との絆・信頼関係があるならば、必ず乗り越えられる変化だと思います。

犬と人生を共にするという事は、大変な事も含め、全てを一緒に共有する事です。妊娠・出産という大きな変化が、家族のより良い思い出となるよう、素敵なマタニティライフを送ってくださいね。

1)妊娠中のペット飼育と産後1年までの母親の精神健康:エコチル調査
https://www.u-toyama.ac.jp/wp/wp-content/uploads/20220805_1-1.pdf

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