妊活を意識したら!やっておきたい歯の掃除と歯の治療

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大人でも歯医者さんが苦手な方って多いですよね。ちょっとくらいの痛みなら気がつかないふりをして…そんな人もいると思います。しかし、妊娠を望む方は、勇気を出して歯科検診の予約を取りましょう!

実は、母親の口腔環境は、未来の子どもの歯の健康を左右すると言われています。妊娠を望む方は、この機会に口の中をお掃除してきれいに保つ必要性を学んでみてください。

妊娠前の歯科検診が必要な理由

まず、妊娠中は虫歯になりやすい傾向があります。理由は様々ありますが、特に妊娠中のつわりは口腔内へ大きな影響を与えます。

  • 食べづわりが起こることで食事の回数が増える
  • 吐きづわりで嘔吐を繰り返すことで胃酸が逆流し、口腔内にも影響を与える
  • レモンなどの柑橘類(酸性の食品)を好むようになる

これらは、口の中が酸性に傾いてしまう原因となってしまいます。妊娠中はこれらの理由から虫歯が進行しやすいため、妊娠する前に、しっかり虫歯を治しておくことが理想的です。

歯周病と不妊・妊娠合併症の関係性

「歯周病」は、中高年が発症する疾患、というイメージをもっていませんでしょうか?歯周病は年配の方だけの疾患ではありません。近年では、10代・20代でも歯周病を発症する方が増えており、特に、若年性の歯周病は、通常の歯周病よりも進行速度が速いため、早期の発見・治療が大切です。

歯医者さんによって見解が異なると思いますが、私が通う歯医者さんは歯石除去を考えると、4か月に1度は通って歯の状態を確認したほうがいいと言われます。

妊娠中の女性は、歯周病があると、流産や、早産・低体重児出産のリスクが7.5倍になることが研究で明らかになっています。1)

分娩が始まる際、女性の身体には「プロスタグランジン」と呼ばれる物質が分泌されます。このプロスタグランジンの分泌が増加することで子宮の収縮が進むのです。

しかし、歯周病にかかっていると、歯茎の炎症を抑えるために、このプロスタグランジンが身体に分泌されてしまいます。結果、本来の分娩とは異なるタイミングで子宮の収縮が促されてしまい、流産や、早産・低体重児出産の原因となってしまうのです。

痛みなどの症状がない場合は、自身が歯周病にかかっている事に気がついていない場合もあるので、はやめに歯周病の検査を行い、治療もしくは予防をしていく事が大切です。

妊娠中の歯科治療って安全なの?

妊活中から意識して歯科治療をはじめても、途中で妊娠が判明したら?そもそも、妊娠中って歯科治療はできるの?と、診療についても不安が出てきますよね。

安心してください。

ほとんどの歯科治療は、妊娠中でも安全に行うことが可能です。念のため、治療は妊娠5ヶ月~7ヶ月の安定期に受けることが推奨されています。

レントゲン撮影や局所麻酔、必要な薬の使用についても、現代の歯科医療では母体と赤ちゃんの安全を第一に考えた治療が行われています。不安な点がある場合は、治療前に事前に歯科医師に相談しましょう。

医院紹介などで、妊娠中の歯科治療に関する流れを記載している医院もあります。お住まいの地域で、自分にあった歯科医院が見つかると良いですね。

産後の歯科治療はいつから可能?

産後の歯科治療は、基本的には、いつからでも可能です。しかし、出産直後は、母体の体力の消耗も激しく、歯科医院に通える体力が回復していない場合もしばしあります。また、育児の忙しさに追われ通院が難しくなることも。

だからこそ、妊娠を意識したら、計画的に歯科検診を受け、必要な治療を行いましょう。

定期的な口腔ケアを

歯科医院での検診やクリーニングを受ける事で、歯周病のリスクを減らし、健康な口腔環境を保つことができます。

理想は、定期的に歯科医院に通院をすることですが、仕事などで日々忙しく過ごしていると、痛みを伴う虫歯治療ではない場合、ついつい、通院を後回しにしてしまう事も多いですよね。

その場合は、食後の歯磨きやフロス使用など、自宅でのホームケアを心がけましょう。美味しい食事も大切ですが、その後のケアも忘れずに丁寧なケアを継続してください。

歯のお掃除に個人的なおすすめ商品(フロス)

歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間や歯茎の際のプラークを効果的に除去することができるため、フロスの使用は口腔ケアの非常に重要な部分です。定期的にフロスを使用することで、虫歯や歯周病のリスクを減少させることができます。やはり、歯ブラシでは取れない食べかすが取れます。

フロスの正しい使い方

  1. 約45センチメートルのフロスを取り、両端をそれぞれの手の指に巻きつけて調節します
  2. フロスを歯間に優しく挿入し、歯と歯の間や歯茎のすぐ下まで届くようにカーブさせます
  3. 上下に軽く動かして、歯垢を除去します。同様の動作を全ての歯間で繰り返し行います

また、市場にはさまざまなタイプのフロスが存在します。ワックスがついたフロス、フラットタイプ、さらには味付きのフロスなど、ご自分の好みや使用感に合わせて選ぶことが重要です。使用後の歯の清潔感やすっきり感を実感することができるでしょう。

フロス使用の推奨

フロスの使用は、日々のオーラルケアにおいて欠かせない習慣です。特に、妊活を始める前や妊娠中の女性は、口腔内環境を清潔に保つことが非常に重要です。この習慣を始めることで、将来的な歯科治療の必要性を減らし、健康な口腔状態を維持する助けとなります。

いつでも始められるフロスの習慣が、長期的な健康への第一歩となるでしょう。今日からフロスを取り入れ、健康的な生活を目指しましょう。

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最後に

妊活を意識したら、ぜひ、パートナー、家族みんなで、口腔環境の見直しを開始してみてくださいね!今日から一緒にオーラルケアを始めましょう。

1)妊産婦における口腔健康管理の重要性

https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000488879.pdf

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