知っておきたい！妊娠中のシートベルト着用のコツ

妊娠

2024年5月1日

緊急時を除き、シートベルトの着用は妊娠中であっても義務化されています。また、運転席だけでなく、助手席や後部座席のどこに座ってもシートベルトは着用が必要です。しかし、妊娠中の長時間のシートベルト着用は体に負担が大きいのも事実です。

この記事では、安全なカーライフをサポートするため、妊娠中でも快適にシートベルトを着用するためのコツをご紹介します。

妊娠中ならシートベルトは免除される？

「妊娠中は苦しかったらシートベルトはしなくても良いって聞いた事あるけど…」そんな風に記憶している方もいますが、それは、正しくはありません。

道路交通法施行令第26条の3の2第1項
（座席ベルト及び幼児用補助装置に係る義務の免除）
負傷若しくは障害のため又は妊娠中であることにより座席ベルトを装着させることが療養上又は健康保持上適当でない者を自動車の運転者席以外の乗車装置に乗車させるとき。

つまり、免除になるのは

腹痛や出血がひどい
陣痛が始まった

などの緊急時を指します。そのため、妊娠中であっても緊急時でない限りはシートベルト着用の義務があるのです。

シートベルトは突然のトラブルの際、妊娠中の母親だけでなく、大切なお腹の赤ちゃんの命を衝撃から守ってくれるための大切な命綱です。妊娠中のシートベルトの着用のコツを学んで、シートベルトを正しく装着しましょう。

妊娠中の快適なシートベルトの着け方

まず、座席には、深く座ることを意識しましょう。前かがみにならないようにして、お腹への圧迫を避けます。次に、肩ベルトはしっかりと肩にかけ、胸の間を通すことが大切です。これは首への負担を避けるためです。また、腰ベルトは下腹部にかけることを忘れずに。お腹の上ではなく、できるだけ低い位置に調整してください。小さな工夫ですが、装着方法を少し工夫するだけでも体への負担が和らぎます。

シートベルト補助具の活用

最近では、妊婦さん向けのシートベルト補助具もたくさん出ています。乗車時間が長い人や、乗り降りの回数が多い人は、専用の補助具を活用することをおすすめします。

マタニティーシートベルト

腰ベルトの位置を、太ももエリアまで下げることにより、お腹の圧迫を減らすことができます。シートベルトの圧迫を、ダイレクトにお腹へ受けなくなることで、ゆったりと過ごすことができます。クッションについているフックに通し、太ももで固定できるようなタイプや、お腹にかかるベルトを調整するタイプなど、各メーカーから様々な種類が出ています。