痩せすぎて不妊?赤ちゃんへの影響や健康的に太る方法を管理栄養士が解説
- 妊活
日本では、若い女性の痩せが問題になっています。痩せすぎは卵巣や子宮の機能を低下させる不妊の原因です。また妊娠後は、早産や子どもが小さく生まれるリスクが高まり、出生後から成人後までの健康状態にも影響することが知られています。
妊娠前から妊娠中は、適正体重を目指して食事量を調節する必要があります。ただし、何でも食べればよいわけではなく、健康的に体重を増やすことが大切です。
この記事では、痩せすぎが不妊や胎児に及ぼす影響と、体重を健康的に増やす方法、おすすめの食べ物について解説します。
女性の痩せは社会問題
日本では痩せている女性の割合が多く、問題となっています。
痩せているかどうかは、BMIを用いて判定します。BMIは国際的に用いられている体格指数で、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算されます。
日本肥満学会の定めた基準では、「普通体重」とされるのは18.5以上25未満です。18.5未満は「低体重(やせ)」、25以上は「肥満」と判定されます1)。
心臓病などの病気のリスクは、肥満だけでなく痩せている場合でも高くなることが知られています2)。
令和元年の調査3)では、20歳以上の女性でBMI18.5未満の割合は11.5%、20代女性に限っては20.7%でした。20代女性の5人に1人は痩せているといえます。
厚生労働省はこの現状を踏まえ、痩せの女性の不妊や妊娠・出産時のリスクを懸念し「妊産婦のための食生活指針」を15年ぶりに改訂しました。新しい指針では妊娠前の女性も対象とされ、妊娠前からの健康づくりについて設定されています4)。
痩せすぎが不妊になる理由
痩せると妊娠しにくくなってしまうのはなぜでしょうか。ここではその理由を解説します。
痩せると体脂肪が減り、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減ってしまいます。
エストロゲンは卵巣から分泌され、月経や妊娠、出産などの女性特有の機能を司っているホルモンです。毎月の排卵のサイクルに関わるだけでなく、子宮の内膜を厚くしたり、おりもの量を増やしたりする働きがあり、受精や着床が起こりやすい環境に体を整えています5)。
また、女性らしい丸みを帯びた体型を作る、肌のハリを保つ、血中のコレステロール値を整えて動脈硬化を防ぐなどの働きもあります。
エストロゲンは、脳からの指令で分泌量がコントロールされています。普通体重であれば、脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンが脳に働きかけ、エストロゲンの分泌を促しています。痩せて脂肪が少なくなると、レプチンの分泌量が減るため、エストロゲンの分泌も低下します。
特に、無理なダイエットで体重が短期間に5kg以上減少、または10%以上減少した場合、エストロゲンの分泌が低下し無月経になるといわれています7)。
長期間にわたりエストロゲンが不足すると、以下のような変化がみられます。
卵巣・子宮の機能低下
エストロゲンの分泌が低下すると、排卵が正しく行われなくなります。これは不妊の原因のひとつです。月経周期の乱れや無月経という形で症状が現れますが、月経があっても排卵が行われていない場合もあります5)。
また、エストロゲン不足によって子宮内膜の萎縮もみられます8)。
骨が弱くなる
人の体では、絶えず古くなった骨を壊し、その場で新しい骨を作ることで骨を更新しています。エストロゲンは、骨を壊すスピードを遅らせ、骨密度を一定に保つ働きがあります。しかしエストロゲンの分泌量が低下すると、骨が壊れるスピードが速くなり、骨密度が下がってしまうため、骨粗鬆症を引き起こしやすくなります9)。
妊娠・授乳期はホルモン分泌の変化によって、骨密度が低下しやすい時期です。妊娠前後に骨が弱くなる「妊娠後骨粗鬆症」によって、背骨の骨折や強い腰痛がみられる例もあります9)。そのため、妊娠前には骨密度が下がらないようにしておくことが大切です。
痩せすぎが子どもに及ぼす影響
痩せている女性は妊娠しにくいだけでなく、妊娠したとしても低出生体重児を出産する可能性が高いといわれています11)。ここでは、子どもが小さく産まれた場合のリスクについてご紹介します。
低体重出生児とは
低体重出生児とは、2,500g未満で生まれた新生児のことです。1500g未満の場合は極低出生体重児、1000g未満では超低出生体重児と分類されます12)。
低体重出生児の割合は1975年から2005年の間で約2倍に増加し、その後横ばいで推移しています。2021年に生まれた新生児の低体重出生の割合は、男子8.3%、女子10.5%です13)。この値はOECDに加盟する35ヶ国の平均値6.5%より高く、日本は第3位という結果でした11)。
低体重出生児は、主に早産もしくは子宮内での発育不全によって生まれます14)。その原因は、妊娠高血圧症候群や前置胎盤、母体の感染や子どもの疾病などさまざまです12)。そのひとつに母親の妊娠前BMIが低いことがあります15)。
また、妊娠中の体重増加量が少ない(8kg未満)ことも低体重出生の原因です15)。痩せている妊婦では、妊娠中の体重増加が胎児の発育に及ぼす影響が普通体重の妊婦に比べて強いため、より多くの体重増加が必要とされています11)。
発達が遅れるリスク
低出生体重児は、生まれた後も発育・発達が遅れる場合があります。子どもによっては医療的ケアを必要とするケースもあります12)。
特に1,500g未満で生まれた極低出生体重児は、脳性麻痺などの運動障害や、知的障害などの合併症が起こりやすいとされています。
明らかな障害がみられなくても、運動や言葉の発達が遅く後から追いつくなど、発達過程は一人ひとり異なるのが特徴です。多くは早産、体の発達が不十分なまま生まれているため、新生児期には特別の医療が必要です12)。
2,000g以上で生まれた低体重出生児では、重篤な合併症はあまりみられません。しかし、母乳の飲み具合が悪い場合や、体温調節や免疫の機能が未熟な場合もあります12)。
将来の病気のリスクも上がる
早産の子どもや小さく産まれた子どもでは、成人後に心臓病や糖尿病などの生活習慣病にかかりやすいといわれています11)。その理由のひとつは、低体重出生児は筋肉がつきにくい傾向にあることです。筋肉が少ないと基礎代謝が低くなり、余ったエネルギーが体脂肪として蓄積され、生活習慣病リスクを高める原因になると考えられています16)。
また、将来的に妊娠しにくくなったり17)、妊娠高血圧症候群になりやすくなったりする18)ことも知られています。
胎児期や乳児期の環境は、成人後の健康や病気のかかりやすさに強く影響しているとされています。この考え方はDOHaD(ドハド)と呼ばれ、近年注目されている概念です19)。子どもの将来の健康のためにも、妊娠前からの体づくりが大切です。
健康的に体重を増やすには?
ここまで、痩せていると妊娠しにくくなること、また子どもへの健康リスクもあることを解説しました。それでは、体重を増やし普通体重を目指すにはどうしたらよいでしょうか。ここからは、体重が増えない理由と、健康的に体重を増やすための食事のポイントをお伝えします。
体重が増えない理由
体重が増えない主な理由は3つあります。食事量が少ないこと、消化吸収が不十分であること、運動不足により筋肉が少ないことです。
食事量が少ない
体重は、摂取したエネルギー量と消費したエネルギー量のバランスで決まります。食事量が足りないと摂取エネルギー(カロリー)も不足し、痩せにつながります。
ただし、摂取エネルギーを増やすそうとお菓子の摂取を増やすと、栄養バランスが乱れるため注意が必要です。お菓子に含まれる糖質や動物性の脂質によって、血糖値やコレステロール値が上がりやすくなり、生活習慣病につながります20)。また、体の働きを整えるためにはビタミンやミネラル、食物繊維も大切です。健康的に体重を増やすため、お菓子ではなく食事の量を増やしましょう。
消化吸収が不十分
通常であれば、食べたものは消化され、主に小腸で吸収されます。吸収された炭水化物や脂質、たんぱく質などの栄養素は、体内でエネルギー源として働きます。しかし、消化や吸収に障害があると、食べていてもエネルギーが不足し体重は増えません。
消化吸収不良の主な症状は、慢性的な下痢です。特に脂質が十分に吸収されないことで、便は柔らかく脂っぽくなり、悪臭を放ちます。また、糖類の吸収が不十分だと、お腹が張りガスが溜まりやすくなります21)。
消化が十分に行われないのは、消化酵素が不足する、胃酸が過剰に分泌されるなどの理由です。また、小腸の粘膜が傷ついたり、リンパ液の流れが不十分になったりすることで、吸収の流れに影響がみられます21)。
消化に関わる臓器の病気が隠れている可能性もあるため、気になる症状のある人は医療機関に相談するのがおすすめです。
運動不足により筋肉が少ない
痩せている若い女性は、筋肉量も少なく、体を動かす量も少ないことが知られています22)。エネルギーやたんぱく質の十分な摂取と合わせ、体を動かして筋肉を増やすことで、体重の増加が見込めます。
妊娠・出産のためにも筋肉が必要で、特に下半身の筋肉が大切です。
出産時に胎児を押し出すときには、腹筋と骨盤底筋を使います23)。骨盤底筋は妊娠中に子宮が重くなることや、出産時の損傷によって筋力が低下しやすいことが知られています。骨盤底筋の筋力低下は、出産後の腰痛や尿漏れなどのトラブルを引き起こす原因のひとつです24)。
現在は在宅勤務やテレワークで活動量がさらに減っている人も多いでしょう。妊娠前から意識して運動し、筋肉量を増やしておくことは、出産時や産後の健康のためにも大切といえます。
健康的に体重を増やす方法
バランスの良い食事が基本
健康的に体重を増やすには、バランスの良い食事を1日3食とることが基本です。具体的には、主食・主菜・副菜を毎食揃えた食事を目指しましょう。
主食は炭水化物源となる料理で、ご飯なら茶碗1杯が目安です。主菜は肉・魚・卵・大豆製品の料理で、手のひらに乗るくらいの量を毎食とりましょう。副菜は野菜・いも・海藻・きのこを主な材料とした料理です。1日350gの野菜摂取を目指し、1食あたり両手に乗るくらいの量をとるのが理想です。
さらに、間食や食事と合わせ、1日に1~2回果物や乳製品を取り入れましょう。
1日に必要なエネルギー量は、身体活動量によって変わります。エネルギー必要量と、何をどれだけ食べたらよいかについて、厚生労働省と農林水産省が定めた「食事バランスガイド」25)に詳しく記載されています。参考にしながら日々の食事を組み立ててみましょう。
間食で食事回数を増やしてもOK
これまでの食事量が少ない場合や、消化吸収力が低い場合は、必要な食事量が多く、食べきれないと感じるかもしれません。その場合は、無理に食事量を増やさず、間食としてとることで食べる量を増やしましょう。炭水化物とたんぱく質が補給できるおにぎりや、チーズ、小魚、ヨーグルト、プロテインなどがおすすめです。
プロテインはさまざまな商品がありますが、体重を増やすには「バルクアップ向け」と書かれているものが効率的です。ただし、たんぱく質を一度にたくさんとると、腸内で悪玉菌のエサになり、悪玉菌が有害物質を産生することで腸内環境が悪化します26)。便秘にもつながるため、とりすぎには注意しましょう。
スキマ時間で筋トレを
筋肉を増やすことも体重増加につながります。また、妊娠・出産をスムーズに進め、元気に過ごすためにも筋力が大切です。さらに、筋トレには骨に刺激を与え、骨量を増加させる働きもあります27)。
胸や背中、脚などの大きな筋肉を使う筋トレは、効率よく筋肉を鍛えるのに役立ちます。腕立て伏せやスクワットなどがおすすめです。また筋肉を増やすためには、筋トレによって一度筋肉の組織が破断される必要があります。回数や負荷の強度を調節し、筋肉に適度な負荷をかけるようにしましょう。
体重を増やすためにオススメな食材
体重を増やす食材選びのポイントは、消化しやすく高たんぱくの食材を選ぶことです。
痩せている人は消化や吸収の能力が低い場合もあるため、消化に負担が少ない食材の中で、栄養価が高いものを選ぶのがおすすめです。
また、脂質をとることも大切です。脂質は1gあたりのカロリーが高く、効率よくエネルギーをとるのに役立つ栄養素です。ただし肉の脂質や、お菓子などに含まれるバターの脂質は、消化に負担をかける上、生活習慣病の原因にもなります。
脂質の中でも、種類によって体に良い脂質と摂取を減らしたい脂質があります。体にとって必要な脂質を選んでとるようにしましょう。
魚
魚は良質のたんぱく質源です。また、肉に比べて消化に時間がかからず28)、胃腸への負担が少ないのも特徴です。
魚の脂質にはn-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸ともいう)が多く含まれます。人の体で合成できないため、食事からとるべき良い油のひとつです。特にEPA、DHAという脂肪酸が多く含まれ、神経組織を構成しているほか、認知機能の維持や血中の中性脂肪の低下、心臓病の予防などに役立つとされています20)。
反対に、肉に含まれる飽和脂肪酸は、血中のコレステロール値を上げ動脈硬化を引き起こしやすくする性質があります。食事摂取基準では摂取の上限が目安量として定められている、摂取を減らしたい脂質の一種です20)。
EPAやDHAは、魚の中でも青魚に多く含まれます。特にサンマやブリ、イワシ、サバなどがおすすめです。
また、鮭にはアスタキサンチンという抗酸化成分が含まれています。酸化ストレスから体を守り、皮膚のうるおいを保ち弾力を維持する働きが期待されている成分です29)。
忙しくて魚を調理するのが難しい場合は、サバ缶やツナ缶などの缶詰を利用する、魚肉ソーセージを間食にとるなどの工夫も有効です。
卵
卵はビタミンCと食物繊維以外全てのビタミン・ミネラルが含まれており、その栄養価の高さから「完全栄養食品」とも呼ばれています。主にたんぱく質の摂取源になります。調理しやすく、食べやすいのも魅力のひとつです。コンビニのゆで卵をおやつ代わりに食べるのもおすすめです。
なお、消化にかかる時間は半熟卵、生卵、ゆで卵の順で長くなります28)。消化の具合が気になる人は火加減に注意し、加熱の具合を半熟に調節してみましょう。
ナッツ
ナッツは糖質制限ダイエットで人気の食材です。脂質の含量が多く、思いのほか高カロリーなのが特徴です。人の体で合成できない不飽和脂肪酸を特に多く含み、コレステロールの低下や動脈硬化の予防に役立ちます。
また、食物繊維やビタミンEも豊富に含まれます。食物繊維は腸内環境を整え、便通を促す働きがあります30)。ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、酸化ストレスによるしみやしわ、たるみなどから肌を守る働きが期待されています。
アボカド
アボカドからも質の良い脂質である不飽和脂肪酸を摂取できます。また、水溶性ビタミンの一種である葉酸が果物の中でも多く含まれます。葉酸は妊娠初期の胎児の発育に必要な栄養素で、妊娠前からの摂取が重要です。
また、同じく水溶性ビタミンであるナイアシンも含まれています。ナイアシンは体内でたんぱく質や脂質、糖質からエネルギーを取り出す過程に関わっています。不足すると皮膚炎や、下痢や消化不良などの症状が起こります32)。
チーズ
チーズにはたんぱく質と脂質に加え、日本人の食生活に不足しがちなカルシウムが多く含まれています。また、そのまま食べられるのも嬉しいポイントです。パルメザンチーズを料理にかける、プロセスチーズを間食にするなど、取り入れやすいものを選んでみましょう。
ただし、クリームチーズにはカルシウムが少ないので注意が必要です。また、チーズに含まれる脂質の多くは飽和脂肪酸であるため、1日1かけ程度に留め、食べすぎには気をつけましょう。
ギリシャヨーグルト
その名のとおり、ギリシャが発祥のヨーグルトです。水切りの工程によって水分を除いているため、濃厚な味わいで食べごたえがあるのが特徴です。普通のヨーグルトよりたんぱく質が多く、少量でしっかり栄養を摂取できます。朝食や間食にもおすすめです。
アメリカの健康専門月刊誌「Health」が選定した世界5大健康食品にも、日本の大豆食品やスペインのオリーブオイルと並んで認定されています33)。
プロテイン
たんぱく質だけでなく、商品によっては炭水化物やビタミン・ミネラルも摂取でき、時間がなくても手軽に栄養をとるのに役立ちます。間食はもちろん、朝食がとれない場合の代わりとしても活用できます。
特に体重を増やしたいときは、バルクアップ向けの商品がおすすめです。
プロテインにはその原料によって、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、ソイプロテインなど種類があります。中でもホエイプロテインは吸収が速いため、体重増加に向けて摂取量を増やしたい場合に適しています。
ただし、大量にプロテインを摂取すると、消化や吸収が追いつかない場合があります。たんぱく質は腸内で悪玉菌のエサになり、有害物質が増えるなど、腸内環境の悪化につながります26)。便秘やお腹にガスが溜まる原因にもなるため、量は少なめから始めるのがおすすめです。半量を目安に、徐々に量を増やしましょう。
妊娠を妨げる要因にも注意
痩せすぎだけでなく、飲酒と喫煙も妊娠を妨げることが知られています。また、妊娠中の飲酒や喫煙は低体重出生児が生まれるリスクにも関係します。
飲酒の影響
妊娠中の飲酒は、早産や妊娠高血圧症候群のリスクを高めます。また、子どもの発育不全や低体重、発達の遅れなど、さまざまな障害が起こる可能性があります35)。飲酒量や頻度、時期について、どの程度なら安全かは分かっていないため、妊娠したら禁酒が原則です36)。
また、アルコールは月経のサイクルを乱し、排卵や受精を妨げます。ビールやワインを1日1杯程度の飲酒では影響は少ないと考えられていますが、妊活中はいつ妊娠してもよいように、飲酒は控えるのが望ましいといえます37)。
喫煙の影響
たばこの煙には胎児にとって毒性のある成分や、血管を収縮させる成分が含まれています。妊娠中の喫煙は、早産や胎児の発育遅延のリスクを高めます。また、生まれた後の発達の遅れにも影響することが知られています。そのため、妊娠中は禁煙が必要です38)。
また、喫煙は生殖能力にも影響します。喫煙している人では、妊娠を希望してから妊娠するまでの期間が長くなります38)。妊娠を望む場合は、早めに禁煙するのがおすすめです。
焦らずに長い目で見て取り組もう
早く体重を増やそうと焦っても、なかなか体重は増えません。なぜなら、体脂肪を1kg増やすには、これまでより約7,200kcalを追加でとる必要があるからです。これは白飯4.6kg、ゆで卵5.4kg、プロセスチーズ2.3kgに相当し39)、すぐにとれる量ではありません。
日々の食事や間食で食べる量を少しずつ増やし、筋トレも自分のペースで行いながら、長い目で見て増量を目指していきましょう。
参考
1)厚生労働省「e-ヘルスネット BMI」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-002.html
2)厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
3)厚生労働省「令和元年国民・健康栄養調査の概要」https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf
4)厚生労働省「「妊産婦のための食生活指針」改定の概要(2021年3月)」https://www.mhlw.go.jp/content/000776927.pdf
5)医療情報科学研究所「病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科 第3版」メディックメディア(2016)
6)NPO法人女性の健康とメノポーズ協会「年代別女性の健康と働き方 ワーク・ライフ・バランスとヘルスケア」(2018)
7)一般社団法人町田市医師会「月経と体重について」https://www.machida.tokyo.med.or.jp/?page_id=3320
8)「研修コーナー E.婦人科疾患の診断・治療・管理 3.内分泌疾患」日本産科婦人科学会雑誌,60(11),N-471~476(2008)http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/60/11/KJ00005083047.pdf
9)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」http://www.josteo.com/ja/guideline/doc/15_1.pdf
10)日高三貴ら「妊娠後骨粗鬆症により多発椎体骨折をきたした2例」整形外科と災害外科,68(4), 656-660(2019)
11)厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~ 解説要項」https://www.mhlw.go.jp/content/000776926.pdf
12)小さく産まれた赤ちゃんへの保健指導のあり方に関する調査研究会「低出生体重児保健指導マニュアル」https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000592914.pdf
14)昭和大学DOHaD班「早産低出生体重児の体組成と計測値の信頼性」http://www10.showa-u.ac.jp/~dohad/posts/faq2.html
15)国立環境研究所「低出生体重に関連する要因それぞれの効果の大きさについて:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」https://www.nies.go.jp/whatsnew/20221122/20221122.html
16)昭和大学DOHaD班「早産低出生体重児の体組成と計測値の信頼性」http://www10.showa-u.ac.jp/~dohad/posts/paper13.html
17)昭和大学DOHaD班「低出生体重児の妊孕性」http://www10.showa-u.ac.jp/~dohad/posts/paper82.html
18)国立がん研究センター「自身の出生体重と妊娠高血圧症候群および妊娠糖尿病リスクとの関連について」https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2021/0414/index.html
19)昭和大学DOHaD班「DOHaDとは」http://www10.showa-u.ac.jp/~dohad/explanation.html
20)厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
21)MSDマニュアル家庭版「吸収不良の概要」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/03-%E6%B6%88%E5%8C%96%E5%99%A8%E7%B3%BB%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E5%90%B8%E5%8F%8E%E4%B8%8D%E8%89%AF/%E5%90%B8%E5%8F%8E%E4%B8%8D%E8%89%AF%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81
22)順天堂大学「食後高血糖となる耐糖能異常が痩せた若年女性に多いことが明らかに~痩せていても肥満者と同様の体質~」https://www.juntendo.ac.jp/news/20210216-01.html
23)平元奈津子「妊婦に対する理学療法」理学療法学,41(3),165~169(2014)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/41/3/41_KJ00009359062/_pdf/-char/ja
24)須永康代「妊娠・出産期の理学療法」理学療法-臨床・研究・教育,26,11~15(2019)https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptcse/26/1/26_26-011/_pdf/-char/ja
25)農林水産省「実践食育ナビ 早分かり!食事バランスガイド」https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/index.html
26)「美容皮膚医学BEAUTY#16」医学出版(2020)
27)小池亜紀子,中原凱文「低強度の筋力トレーニングが若年女性の骨量変化に及ぼす影響」体力科学,61(2),221~225(2012)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/61/2/61_2_221/_pdf/-char/ja
28)日本栄養士会「管理栄養士・栄養士必携-データ・資料集-」第一出版(2014)
29)X.Zhou, et al., Systematic Review and Meta-Analysis on the Effects of Astaxanthin on Human Skin Ageing, Nutrients, 13(9), 2917(2021) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8472736/
30)厚生労働省「e-ヘルスネット 食物繊維の必要性と健康」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
32)長寿科学振興財団「健康長寿ネット ナイアシンの働きと1日の摂取量」https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-niacin.html
33)レファレンス協同データベース「レファレンス事例詳細 世界五大健康食品とは何か」https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000109447
34)株式会社明治「ミルクプロテインのチカラ 健康なカラダづくりへミルクプロテインのチカラ」https://www.meiji.co.jp/milk-protein/property/article-3-2.html
35)厚生労働省「e-ヘルスネット 胎児性アルコール・スペクトラム障害」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-015.html
36)公益社団法人日本産婦人科医会「飲酒、喫煙と先天異常」https://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm
37)ジョージ・E・チャヴァロ、ウォルター・C・ウィレット、パトリック・J・スケレット「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法」マグロウヒル・エデュケーション(2013)
38)厚生労働省「e-ヘルスネット 女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-02-003.html
39)文部科学省「食品成分データベース」https://fooddb.mext.go.jp/index.pl
三樹彩夏
小児科・内科クリニックに勤務後、2020年にフリーランスに転身。「健康的な生活を当たり前にする」をモットーに、ダイエットサポートやライター業を通して食の大切さを伝えている。