妊活中のキャリアチェンジ!事務職へスムーズに転職する方法

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ワークライフバランスの良さから、常に人気の事務職。

妊活を続けながら、安定性と柔軟性を求めために、どのようにしてスムーズに転職活動を成功させることができるのか。この記事では、事務職への転職を成功に導くための具体的なステップと、自身をアピールするためのヒントをお伝えします。

事務職の魅力

一般的に、事務職は勤務時間が定時で終わることが多く、残業が少ない職種です。

また、デスクワークが中心で、体への負担が少ない働き方がほとんどであるため、女性の転職したい職種ランキングでは常に上位にあがります。 実際、妊活中の女性にとっても、事務職はルーティン業務が多いため、医療機関への通院に関してもスケジュール調整がしやすいというメリットがあります。

担当する業務内容に関しても、マニュアル化・共有化できる内容が多いため、多くの場面でスムーズな引継ぎが可能です。 また、テレワークや時短勤務など、妊活中だけでなく、妊娠後も続けやすい職場環境が整っていることが多いため、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる点も魅力的です。

将来「事務の仕事はなくなる」は本当?

そんな、転職先として人気の事務職ですが、AI技術の急速な発展により、近年では大きな変革が起こっています。

AI技術の発展を伝えるニュースなどでも「AI技術の普及によってなくなる仕事」の予想に対し「一般事務員」という回答が上位にあがっており、将来的になくなる仕事のひとつとして挙げられることが増えてきました。これまで事務員が担当してきた、売り上げデータの集計・分析作業等はAIの最も得意とする分野です。初期設定後は、営業の担当者がそのまま売り上げデータを入力すれば良いので、集計のためだけの社員は必要なくなります。定型化されたルーティン業務は、人間よりも、正確性やスピードを強みとするAIのほうが優位といえる作業と言えるでしょう。

これから、事務職への転職を成功させるためには、将来的に何を必要とされているのか?自身が5年後、10年後に何を強みとすべきなのか、これらの課題を知ることが大切です。

これからの事務職に求められる“力“とは

企業のAI導入が進むにつれ、事務業務が自動化される未来は必然です。

そのため、これから事務職へ転職をするためには、自身の特性を活かすスキルを高めることが必要不可欠です。

ツールの活用力

これからの事務職において、業務の効率化は重要な鍵となります。

事務職では、いかにAIを使いこなし、今まで以上に、自動化と効率化を実現することができるかが重要なポイントです。そのためには、AI技術は敵ではなく味方であるという意識を持ちましょう。これまで使用してきたExcel等のツールと同様に、AIをツールとして使いこなすことができるよう、自身のスキルアップに努めることが必要です。

また、膨大な量のデータ処理など、人間よりもAIのほうが優位といえる業務はいくつもありますが、AIからの回答はいつでも100%完璧という訳ではありません。結果を正しく判断するためには、誤りを見抜き再検証する力も同時に磨き、自身のスキルアップを目指してください。

柔軟な対応力

人間が行えば、何時間もかかるような膨大な量のデータ処理を、一瞬で解析してしまうようなAIに対して、処理速度を争ったところで勝てるわけはありません。

働く職場の人々のニーズや状況を察知し、柔軟に対応する。個々のペースや特性にあわせてサポートや配慮を行うなど、柔軟な対応力は、人間が優位とする特性です。 また、これらは同じ事務職であっても、柔軟に対応できる人と、できない人とに分かれる個々の能力でもあります。縁の下の力持ちとして、職場がスムーズにまわっていくよう、かゆいところに手が届くサポートができる人材であれば、AI時代においても、職場から求められる人材として、活躍し続ける可能性は十分にあると言えるでしょう。

コミュニケーション能力と読解力

事務職では、目標達成のために、他の人と円滑に協力し合う能力も不可欠です。

円滑なコミュニケーションには、表面的な協調だけではなく、相手の意図を汲み取る「読解力」も重要です。相手に何かを依頼した際、相手が「大丈夫」と言っても、内心では異なっている場合もあります。表情や間、声のトーンなど、相手の「非言語」を読み取り、それらを推察することができるか。言葉の裏にある真意を読み取り、適切なタイミングで適切な言葉を使うためには、経験と読解力が必要です。

また、事務職では、感情に振り回されずに「安定的なパフォーマンスを上げる」という力も大切です。職場の人間関係を円滑に保つためには、時に自分の考え方や視点を変える必要があります。正論だから、と自分の考え方だけをぶつけるのは止め、相手との価値観の違いを認めつつ、否定的な意見は聞き流すように心がけましょう。

職場の環境のために「事務的にかわす」事のできる能力が、とても重要になる場合もあるのです。

チャンスをつかむアピールポイント

面接は、自分をアピールするための最大のチャンスの場です。

事務職へのアピールポイントに「黙々と作業できる」「真面目な性格」など、ひとりで淡々と作業する点を挙げるのは、大きな誤りです。AI時代においては、人間ならでは特性を活かしたスキルをアピールポイントにしましょう。

クレームやトラブル対応のスキル

クレームやトラブルへの対応は、個別の判断が求められるため、マニュアル化が難しい分野です。

AI技術が進化しても、最終的な顧客対応は、これからも人間が実施していくことになるでしょう。現職で、顧客へマニュアル外のクレーム対応を行った経験や、複数の部署との調整を行うため、折衷案の提案や改善対応を行った経験など、アピールできる経験がある人は、自身の具体的なエピソードを交えて、ぜひ採用担当者へ伝えてください。

電話業務の対応スキル

電話業務をスムーズに遂行できるという事も、十分なアピールポイントです。

若い世代では特に、チャットの普及や、自宅に固定電話がない生活を過ごしてきていることで電話を出ることに慣れていない、電話対応が苦手という人が多数を占めます。 企業によっては、問い合わせ窓口としての電話対応をなくし、メールやチャットに移行している企業もありますが、トラブルなどの緊急時や、重要な要件を伝える場合は、やはり電話が最適であり、電話応対は今後も必須のビジネスマナーです。

基本的な対応力が身についているか?とっさの機転ができるか?相手を気遣う気持ちがあるか?など、電話業務の対応スキルは、社会人としての基礎的なスキルとも言えます。 積極的に電話業務に向き合う姿勢をアピールする事は、相手にプラスの印象を与えてくれるでしょう。

人材教育のスキル

教育担当の経験も、転職時には有効なアピールポイントです。

大切なことは、研修の形式ではなく、中身や効果を主張することです。ただ自分で「私には人材教育のスキルがあります」と言っても、説得力がありません。説得力を持たせるためには、具体的なエピソードを交えて伝えていく必要があります。そうは言っても、日々の業務を後輩へ伝えてきただけなので…と悩む方もいるかも知れませんが、日常業務のなかで、ミスを防ぎ、相手のモチベーションを高めるサポートを行う事も、立派なマネジメント力のひとつです。

異なる学習スタイルや能力、経験レベルを持つ相手一人一人に対して、効果的な教育方法を見つけ出すことは簡単なことではありません。社内の教育プログラムが、対多数には有効でも、一部の人に対しては不向きであることが往々にしてあります。それらの課題と向き合い、周囲のサポートを行ってきた経験をアピールしてみてください。

これらのスキルは、いつの時代でも職場で求められる、普遍的なスキルです。

「みんなが敬遠するが、誰かがやらなくてはならないこと」に、意識して取り組んでみてください。それらは、事務職として生き残るための、この上ない経験となってくれます。

労働条件を見直してみる

求める労働条件に、完全週休2日制を希望する人が多いと思いますが、妊活中の転職では、あえて平日に休みがある職種を選択するのも、ひとつの手段です。

週休1日制や、変則的な休暇制度を選ぶことで、柔軟な働き方が可能になります。 平日夜や土日祝も通院可能な不妊治療専門クリニックが増えましたが、やはり、仕事帰りの時間帯は混むことが多いです。

休暇の分散により平日に休みを取ることができれば、予約が取りやすくなる・待ち時間が短く済む、といった可能性があります。妊活において、定期的な通院が必要な場合、この柔軟性は大きなメリットです。

また、事務職のデメリットとして、長く働いても年収アップの可能性が他の職種に比べて低い、という点がよく挙げられます。完全週休2日制でない場合、時給制や日給制で収入が増えることがあるため、妊活や将来の出産に備えるといった点でも、経済的なメリットを得られる可能性があります。

妊活中に転職を考える際は、自分のライフスタイルや妊活の進行状況に合わせて、自身の希望する労働条件を見直してみてください。

まずは門をくぐるために!

事務職は希望する人が多く離職率も低いため、採用の道は、常に狭き門の先です。

また、事務職の有効求人倍率は他職種と比べると非常に低く、未経験者を正社員として採用するケースはほとんどありません。

長期的な視点でみた場合に、正社員である事を優先するのは大切な事ですが、優先順位が“事務職である事“という場合は、正社員雇用にこだわらず、他の労働形態を選ぶことも方法のひとつです。

労働基準法では、雇用形態を問わず、産休・育休を取得できると定められており、近年は、育児・介護休業法は改正を続け、有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和も進んでいます。1)

良い人材に長く勤めて欲しいのは、どこの企業でも同じです。どんなに自分自身にアピールポイントがあったとしても、まずは採用の門をくぐる事ができなければ、職場で発揮する事はできません。事務職である事の優先順位が高い場合は、非正規雇用からの雇用転換も視野にいれてみましょう。

転職エージェントの活用

狭き門の突破のために、転職エージェントを活用する事も検討してみましょう。

転職エージェントでは、多くの非公開求人情報を持っています。これにより、一般には公開されていない職場や条件の良い求人に応募できる可能性が高まります。 また、転職エージェントでは担当アドバイザーが、履歴書や職務経歴書の作成をサポートし、面接対策も行ってくれます。

応募者の多い事務職では、オリジナリティのない履歴書や職務経歴書では、採用者の目に留まることなく、流されてしまいます。仮に、志望動機が「家から近いから」という理由であっても「自宅と職場が近いメリットとして、突発的な対応が必要な場合にも迅速に対応することが可能です」など、好印象を与えるように、アドバイザーが一緒に工夫をしてくれるでしょう。

もし、担当アドバイザーと意見が合わない、アドバイザーとしてスキル不足を感じる、など、信頼関係を構築する事が難しいと感じた時は、担当者の変更をお願いしましょう。転職エージェントによっては、女性の転職支援に特化している場合もあります。

あなたの魅力を引き出してくれるアドバイザーとの縁を大切にしてくださいね。

1)厚生労働省:有期雇用労働者の 育児休業や介護休業について

https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/pdf/ikuji_r01_12_27.pdf

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