妊活とキャリアアップを両立!転職を成功させるポイント
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転職は多くの人にとって重大な決断ですよね。
そのなかでも、妊活中の転職は、キャリア、年齢、ライフイベント等、さまざまな事を同時に考えなければならず、自分がいったい何を優先したいのか、自分の人生に疑問や不安を抱える人が少なくありません。この記事では、自身のキャリアを諦めたくない女性が、転職を成功させるポイントをご紹介いたします。
妊活中でも働きやすい環境とは
妊活中でも働きやすい環境とは“全員が働きやすい環境“とも言えます。
より良い職場環境で働きたい気持ちは、誰しも同じです。コロナ禍の影響もあり、多くの企業が、フルフレックス制度やリモートワークを導入しました。アフターコロナの現在も、多くの企業でそれらの制度を継続しています。
これらの柔軟な働き方が、数多くの企業で可能になることによって、妊活に必要な通院や所用にも対応しやすくなっていると言えるでしょう。労働力不足が社会問題化している昨今の日本では、長く売り手市場が続いている状況です。しかしながら、妊活中の転職に関しては、やはり有利とはいえないのが現状です。
妊活中の転職を、自分にとってより良い転職とするためには、自分の“芯”を見失わないこと、チャンスを逃さないことが大切です。
自分の“芯”を定める
まず、自分自身が転職で叶えたいことは何か?
妊活中の転職で最優先したいこと、自分の“芯”を定めてください。
現状が苦しいと「いまの職場でさえなければ…」と考えてしまう人もいますが、決してそうではありません。どこの場所でも、つらい事や苦しい事があります。
大切なのは、自分が苦しくなる理由を客観的に判断し、転職という策でそれらを改善できるかどうかです。
仮に、フルフレックス制度やリモートワークを導入している企業に転職する事ができたとしても、求められた業務に自身のスキルがついていかない、スキルアップのための教育を受ける事もできず低い評価を覆す事ができない、という状況になってしまった場合、その転職は、自身にとって良い転職であったと考える事ができるでしょうか。
まずは、人間関係、労働条件、給与、働くうえで、自分が苦しくなる理由を見つめ直してみましょう。不満の解消を転職の目的にしてしまうと、転職後にも別の部分で不満が生じてしまう事になります。転職経験者からは「転職後に前職の良かった点に気がついた」という声も多く聞きます。現状を分析し、多面的に比較してみることは、妊活中の転職にとって大切なプロセスになります。
企業が求める人材とは
妊活中になぜ転職したいのか?
転職したい理由を尋ねると、多くの方が「休みを取るのが難しい」「子育てに対する理解が薄い」「現職では子育てとの両立は難しい」など、現状に対するいくつも問題点が浮かんでくるのではないでしょうか。そして、それらの問題点の解決策のひとつとして「転職」があります。
転職活動を始める際、ぜひ意識して欲しい事は「企業が人材を採用する理由」です。
企業は、事業の成長に貢献してくれる人材を確保するため、採用活動を行います。
妊活中の転職時は「働きながら妊娠・出産したい」という目的があるため、あなたのライフプランをいかに優先してくれるかという点に、自身の意識が向かいがちです。しかし、妊活中の転職時こそ、意識して「自分は事業の成長にどんな貢献ができるのか」「自分の強み・能力をどう生かせるのか」を、考えてみましょう。
それらがあって、初めて「では、どうしたら、ライフステージが次々に変わっていっても仕事との両立が可能になるのか」を、企業と話し合えるようになります。そのステップを飛び越えて、企業から与えられるメリットばかりに意識を向けてしまっては、人材を採用したい企業側との意識のすれ違いは避けられません。まずは、自分自身のアピールポイントを、企業側へ深く印象付けましょう。
妊活中だと伝えるべきか?
面接等で子どもの予定を聞かれた場合に、基本的には明確な回答をする義務はありません。
妊活中の場合には「出産後も仕事を続けたいと思っています」という気持ちと同時に「いずれは子どもを持ちたいと思っています」と伝えるのが一般的でしょう。
しかし、既に不妊治療で通院を開始している人は、自身が妊活中である事を伝えた方が、入社後のギャップを軽減できる場合があります。入社後も、自身が妊活中である事を職場に知らない予定であれば不要ですが、月にどの程度の通院が必要なのか、また、どういった考慮を希望するのか、明確にする事で、企業側も事前の対応が可能になります。
また、妊活中であると伝えることで内定率が下がるのが嫌だから、と「予定はありません」と嘘をつく事は、おすすめしません。
産休は勤続年数に関係なく取得する事ができますが、噓をついた事で、信頼関係の構築は難しくなってしまうでしょう。子どもの予定に関する回答の義務はありませんが、今後の自分のためにも、信頼関係の構築を意識してください。
裁量を持って働ける環境を選ぶ
不妊治療と仕事を両立中の方から多く聞く悩みに
- 「頻繁、急な通院で職場に迷惑をかけてしまう」
- 「治療費が高く、金銭的な負担が大きい」
これらの悩みがあると思います。
これは、ある不妊治療中の女性の例ですが、彼女は転職の際、一般的に忙しいと思われている営業職への転職を決めました。
転職の理由を尋ねたところ「まず、直行直帰が可能で、時間に融通がきくこと。不妊治療にはまだまだお金がかかります。でも、転職先は成果主義なので、勤務時間を短くしても、結果が残せれば、転職前と同等の報酬が見込めたからです」という回答が返ってきました。
彼女は、「確かに、結果を残すためには毎日かなりの努力が必要だけれども、休みの申請の度に上司や同僚に謝り倒して、苦い顔をされていた時期のことを思い返すと、メンタル的には今の方が圧倒的に楽ですよ!」と、笑顔で話していました。
上司や同僚など職場の理解が薄い事が、自分が苦しくなる理由だと感じる人は、裁量を持って働ける環境を選ぶのも、メンタルを楽にする方法のひとつかもしれません。
あえて“挑戦”してみる
マルチタスクが得意、メンバー同士の距離感が近い事を楽しめる人は、あえてベンチャー企業など、環境が整っていない職場へ転職し、自分が「産休第一号」になる事も検討してみてください。
新しいビジネスモデルを作っている最中の企業は、一般的に離職率が高いと言われています。業務内容が多い、環境が整っていない等、ワークライフバランスの不安定さが理由です。しかし、それらは逆に考えれば「自分で道を開拓できる」という事でもあります。
経営者の近くで仕事をする事ができるという事は、自身のアピールをするチャンスにも恵まれるという事です。会社から求められる人材に成長する事で、会社の環境を変えてもらう事も、可能になるかも知れません。
即戦力、貢献度、企業側から求められるハードルは高いですが、応えることができる自信がある人には、環境の整備に加え、キャリアアップも望める可能性もあります。
役職に関係なく「自分も一緒に組織をつくっていく!」「自分が改革をしていく!」といったくらいの気概がある人は、妊活中でも新しい世界にチャレンジしてみましょう。新しい道が見えてくるかもしれません。
職場環境のチェック
妊活中の転職活動では、社内で育児休暇や介護休暇の制度が整っているかどうか、これらを必ず確認してください。そして、制度があるかだけでなく、実際に活用されているのかどうか、実情を知る事も大切です。
制度がある事と利用しやすさは別問題です。
制度があっても、上司の承諾なしに利用ができない・申請しても渋々の承諾、といった声が現場から上がるようであれば、それらは、意味のない制度です。
また、職場内で「休暇を取得する人・職場を支える人」で分断が起きていないか、分断が起きないようにフォローする体制を企業が整えようとしているかについても、ぜひ確認してください。
休暇を取得する人が発生した際に「代替え要員の補充条件が明確である」「業務量の軽減措置がある」「業務の引継ぎやフォローをする人へ応援手当がでる」等の実績がある企業は、職場全体をフォローする意識の高い企業といえるでしょう。
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会社の口コミサイトの活用
職場環境の事前調査が重要といっても、入社前に詳細を知る事は難しいです。
転職先候補の企業が定まっている場合は、口コミサイトも活用してみましょう。
会社の口コミサイトに投稿されている情報は、実際に働いている人や働いていた人による情報です。そのため、求人票では得られないリアルな情報を手に入れることができます。
注意点は、口コミを投稿している人の多くは「退職後の社員」の比率が多いので、どうしてもネガティブな意見が多くなる点です。極端な内容の口コミだけを鵜吞みにせず、複数の投稿を確認して、総合的に判断する事が大切です。
【PR】転職エージェントの活用
より細かな情報までリサーチしたい場合は、転職エージェントを活用する事もひとつの方法です。職場の男女比、産休・育休の取得実績、育休や時短勤務を取得できる期間など、自分では入手しづらい情報も、アドバイザーであれば事前リサーチが可能です。
また、面接日程や入社日といったスケジュール調整の交渉も受け持ってくれるので、転職活動に時間を割くことができない人にもおすすめです。
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アドバイザーの、客観的な視点からのアドバイスも、自身を見直す上でとても参考になります。自分では長所だと思っていることが、転職時の主張には向いていない場合もあります。ぜひ、客観的な視点からのアピールポイントを聞いてみてください。自身では気がつかなかった視点で、アピールポイントを語ってくれるかもしれません。
なお、転職エージェントを活用するうえで大切な点は「最終決定は必ず自分の意思でする」という事です。転職後のミスマッチを防ぐためにも、最後は自分で決断しましょう。
自身の希望を聞いてもらえず、ミスマッチとしか思えない企業しか紹介してくれないアドバイザーは、残念ながら自分たちの利益を優先する転職エージェントかもしれません。
妊活と仕事の両立という目下の目的に加え、5年後、10年後と変わっていくライフステージのなかでも、定着して活躍できる企業との縁を結んでくれる、信頼できるアドバイザーとの縁を大切にしてくださいね。